編集者は全体の調整役。対等なコミュニケーションを心がける【プレスラボメンバーインタビュー】
こんにちは!プレスラボで編集者兼広報を担当している岩田悠里(@yuriten0122)です。
なんと前回のメンバー紹介記事から一年が経ちました……(絶望)。
(取材したメンバー向けに……長らく更新しておらず、ほんっとうにすみません)
入社間もなく、案件が少ない時期に記事を制作しよう!とはじめたこの企画だったのですが、ありがたいことに任せてもらえるお仕事がどんどん増えていき……あっという間に一年が経ってしまいました。
広報を担当するとなったときに、やはりこのインタビュー記事を公開したいと思い、今回の更新に至りました。
今回は、プレスラボ代表の池田園子(@sonokoikeda)さんへのインタビューです!
編集者とライターは視点の異なる仕事
ーー池田さんは2020年からプレスラボの代表になりましたが、これまではどのようなキャリアを歩まれてきたのですか?
新卒で楽天に入社しました。1年半ほど所属した後に、リアルワールド(現:デジタルプラス)というITベンチャーに1年ほど勤め、フリーライターになりました。執筆ジャンルは、恋愛系からITなどに幅を広げていきました。
編集の仕事については2014年にプレスラボから仕事をもらってやるようになり、2016年に女性向けメディア・DRESSの編集長のお話をいただき、編集長になりました。その後プレスラボの代表のお話をいただき、2020年2月から代表をしています。
ーー「ライターになりたい」と思ったのはどんなきっかけだったのでしょうか?
小さい頃から「書く」ことが好きで、もともと「書く」仕事がしたかったんです。当時『anan』という雑誌が大好きだったので、新卒では出版社はマガジンハウスのみ受けました。2社目のリアルワールドの業務で女性向けメディアを調べていたときに、ライターを募集している媒体が多くありました。「ここで書くチャンスがあるかも」と思い応募して記事を執筆していくうちに、書くことが本業より楽しくなり、独立しようと決めました。
ーー編集もライティングもされていますが、どちらが好き、どちらをやっていきたいという思いはありますか?
始めた当初はどちらもやっていきたい、どちらもできたら武器になるなと思っていました。やっていくうちに編集者はクライアント、カメラマン、ライター、取材対象者など、いろいろな方と連携をとり、全体を見る仕事なので、編集者の見る範囲は広いなと思いましたね。考え方が違うなと思いました。
私は原稿を書くスピードがあまり速くないこともあり、次第にライターより編集者のほうが向いているかな、と思うようになりました。以前は月に50本くらい書いていたのですが、今は書いても月に2〜3本なので、年々書くスピードも落ちているかもしれません。いろいろなライターさんの原稿を読むうちに、「自分はライターという仕事が得意なわけじゃない」と気がついていきました。
「私よりライターに向いている人は山ほどいる」と思うので、2025年の5月、39歳になるタイミングで、既存の「ライター業」に分類されるような仕事は手放そうと思っています。
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編集者は全体の舵取り役であり調整役
ーーライティングよりも編集の仕事のほうが向いていると感じている池田さんですが、池田さんにとって編集者とはどのようなものでしょうか?
全体の舵取り役であり調整役だと思います。記事の目的は読む人の行動を促すことなので、そのためにいろいろな人とやり取りして形にする先導者である必要があります。一方で、チームのメンバーが仕事をしやすいように気遣いする側面も大きいのではないかと思います。
ーー編集のやり方はどう学んでいったんですか?
スクールにはとくに通っていなかったので、独学ですね。ライターを始めた当初J-CAST ニュースという媒体で書いていたのですが、担当編集者がすごく丁寧に編集してコメントしてくださっていました。その方の編集を見て学んだというところはあります。
また、ライターとしていろいろな編集者の方と関わってきたので、「こういう編集者は嫌だ」というのは具体的に言えます(笑)。原稿の中身をなかなか確認してくれなかったり、いつの間にか編集された記事が自分の知らないところで公開されていたり。当たり前ですが、自分がされて嫌だったことはライターさんにしないようにしています。原稿を書くのは労力がかかる仕事なので、ライターさんにリスペクトを持つというのは常に意識しています。
ーー何か他に編集をする際に気をつけていることはありますか?
読み手の目線を意識し、読み手に親切なアウトプットを作るようにしています。ライターさんがその業界の方だと、業界の方にしかわからない専門用語を使われるときがあるのですが、「一般の人が見てもわかるかな」という視点でわかりやすい言葉に置き換えたり、注釈を入れるようにしています。
ーー池田さんがこの仕事をしていて、一番嬉しいのはどんなときですか?
原稿を最初に読めるのが嬉しいですね。あとは苦労したものが形になって公開され、さらにそれを読んで感謝されたりすると、静かに喜びを感じます。
最近では、私がプロレスが好きということもあり、『まるっとTJPW!! 東京女子プロレス OFFICIAL “FUN” BOOK 2023』の仕事が楽しかったです。今回書籍の編集が初めてだったので、書籍の段取りがわかり、新しい体験ができて楽しかったですね。
対等なコミュニケーションを心がける
ーー編集者を長く続けていくために気をつけることはありますか?
大前提として、やり取りしやすい人でありたいなと思っています。年上・年下、発注側・受注側、編集者・ライターというように立場はさまざまですが、どちらが偉いということはないので、どなたとも対等な関係で、対等なコミュニケーションをしたいです。
スキルの面で言うと、Webも紙もどちらも編集できたら重宝されるのではないかと思います。また、何か新しいものが出てきたときに、情報を入れておく・試してみるということも必要だと思います。
ーー今後はプレスラボをどういう組織にしていきたいですか?
メンバーに新しい経験をしてほしいです!人は新しい経験をするときに不安を感じるものですが、新しい経験は普段使わない脳を使って成長につながります。ぜひみなさんには楽しみながら新しい仕事をして欲しいです。
「こういう組織にしていきたい」という願望はあまりないのですが、「性格がいい人」が集まる組織にしたいです。
ーー今後も社員として頑張ります!
さいごに
池田さん、ありがとうございました。
池田さんはライターの経験があるからこそ、チームメンバーへの気遣いが細やかなんだなと思いました。新しい案件、どんどん挑戦していきたいです!
今後も社内メンバーのことを知ってもらう記事を発信していきたいと思います。以上、ゆりてんでした!
※2023年3月に実施した取材内容に、2024年6月に池田が発表した内容を加筆しています。