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編集者は、クリエイターとクライアントと読者を幸せにする仕事【プレスラボメンバーインタビュー】

3月よりプレスラボに入社しました、岩田悠里(@yuriten0122)です。前職は株式会社LIGという会社で、インハウスエディター(社内コンテンツの編集者)をしていました。

あだ名がゆりてんなので、気軽に「ゆりてん」と呼んでいただけたら嬉しいです。早く活躍できるようにがんばります!

プレスラボに入社して3ヶ月ですが、プレスラボには素晴らしい先輩がたくさんいます。みんな、それぞれスタイルが異なる編集者なんですよね。「この人はこういうところがすごいな」「この人のこういうところ、真似したいな」と日々学びが多いです。

そんなプレスラボの編集者の編集スタイルを社外にも紹介したい!と思い、今回社内メンバーにインタビューをしてみました。

今回は「周囲への気配りをしつつ、案件をどんどん進めるところがすごい!」と私が尊敬している野村英之さん@yanson0218)へのインタビューです!

店舗の中長期的な成功にコミットしてコミュニケーションをとった前職時代

ーー野村さんは未経験で編集者になったと聞きましたが、プレスラボに入社する前はどんなお仕事をしていたんですか?

2014年に新卒でポーラという化粧品会社に入社して、最初に配属されたのが北海道でした。北海道で丸5年、北北海道の20〜30店舗を担当していて。個人事業主としてポーラのショップオーナーをしている方と協力しながら、地域の売り上げを伸ばす仕事をしていました。営業といっても、地域のオーナーを集めて会議をしたり、販売員さんの採用活動をしたり、育成をしたり、お客さまに喜んでもらうための活動をすべて行っていたので、業務内容は多岐にわたっていましたね。

ーー編集者とは全然違う仕事をしていたんですね。そのときの仕事で印象に残っていることはありますか?

配属された北海道のエリアは、僕の入社前から毎年10パーセントぐらい売り上げが下がり続けている厳しい状況だったんです。最初は厳しい環境に適応できず、なかなか成果が出なかったのはもどかしかったですね。

僕がオーナーに言われることに対してイエスマンになれば、その場では喜ばれるし、言われたことをやるだけなら楽ですが、自分はそうならないように気をつけていました。オーナーはお店のトップ、僕はコンサルタントのような立場。直近の売上ももちろん大事ですが、「お店が中長期的に成長するにはどうしたらいいか」を考えた提案を心がけました

例えば、オーナーから「自分と関係がよくない販売員に本社の社員である野村さんから注意してほしい」と頼まれたとします。僕が注意したら一時的にはよくなるかもしれないし、その場でオーナーも満足するかもしれませんが、僕がエリアの担当から外れたらまた同じ問題が起こってしまいますよね。

お店の将来を考えると、オーナー自らが育成に関わる必要がある。そのお手伝いをするために、オーナー自身がなぜ販売員に指摘できないのか、関係性に問題があるのかなどと思い、僕自身が注意するのではなくオーナーが主体的に動けるような働きかけをしました。

オーナーに耳の痛いことをはっきり言うことで議論したりけんかしたりすることもありましたが、北海道から離れるとき「野村さんが担当だったからお店が成長した」と言ってもらえたのは大きな成果だったし、いい思い出ですね。

代表のツイートから「自分も編集者になれるかも」と思いキャリアチェンジを決意

ーー前職は化粧品会社の営業という編集者とはまったく異なる職業ですが、そこからどうして編集者を目指したのでしょうか?

北海道から東京に戻ってきて、物流部門に配属になり、自分の仕事が世の中にどのように役立っているかわかりづらくなってしまったんです。物流部門はメーカーの心臓と言われるくらい大事な部門で、この先もメーカーにいるならいいキャリアだったと思いますが、迷いを払拭するためにも、また一度自分の市場価値を知るためにも、転職活動をしてみようと思いました。
なかなか前職を超える会社には出会えずにいたところで見つけたのがプレスラボの代表・園子さんのツイートです。

化粧品会社で女性と接する機会も多かったということもあり、園子さんの発信には前職時代から注目していました。学生時代はマスメディアで働きたいと思っていて、メディアには関心があったので、「え、自分も編集者になれるの?」とワクワクしましたね

その後園子さんのnoteの記事を読んで、誰かと誰かの間に立って、調整しながら仕事を進めていくのが前職の営業時代の仕事と似ていたので、「自分にもできるんじゃないか」と思うようになりました。

また転職活動で自分のキャリアについて考え抜いた結果、行き着いた答えが「将来何がしたいのかわからない」だったので、今おもしろそうなことにチャレンジしてみようと思ったんです。

ーー編集者になってみて、どのような仕事だと考えていますか?

編集者は、世の中でまだ言語化されてないことや、言語化されているけどうまく伝わっていないことに対して、調整して人々に届ける・伝える仕事だと思っています。

例えばあるメーカーが「こんな商品を届けたい」と思ったときに、そのメーカーには自社商品に関するプロがいますが、外部にも様々なプロがいます。言語化のプロであるライターがいて、写真で伝えるのが得意な写真家がいて、イラストやデザインで人の心を動かすイラストレーター、デザイナーがいる。そういったいろいろなプロたちとチームを作り、クライアントと一緒になってコンテンツを届ける仕事です。

作りたいものがあるプロのクリエイターと、伝えたいことがあるクライアントをつなげることによって、多くの人を幸せにできる仕事だと思っています。

「まずは声をかけてみよう」と思われる編集者に

ーー編集者になってから前職の経験が生きているなと思うことはありますか?

自分の役割を明確にして、自分のやるべきことをやるというのは前職と共通していると思います。クライアント相手に「できません」というのは言いづらいかもしれませんが、スケジュールや予算について編集者である自分がイエスマンになるのではなく、交渉して調整するようにしていますね。「できません」と言うのではなく、「こういう方法ならできます」というのを考えて提示するようにしています。その結果、クライアントとも一緒に働くクリエイターとも長期的にいい関係を築けていると思います。

ーー今までで一番印象に残っている仕事はどんな仕事ですか?

「ぼくらの履歴書」という媒体で、元テレ東の佐久間プロデューサーを取材したのが印象に残っています。何度かスケジュールが合わなかったのですが、3ヶ月間諦めずにアタックしたところ取材を受けてもらうことができました。

取材の中では優秀な会社員としての側面を伺っていました。しかし当時佐久間さんはテレ東を退社することが決まっていたけれど、公にアナウンスされていない状況で。後ほど個別に「実は退社するんです」ということをご連絡いただきました。記事内容が嘘にならないように編集で調整し、独立公表のタイミングと公開のタイミングが重なったこともあり多くの人に記事を読んでいただくことができました。編集者の介在価値を感じられて、とても印象に残る仕事でしたね。

ーーこの先はどんな編集者になっていきたいですか?

いろいろな人から気軽に相談される編集者になりたいです。「◯◯ってできないかな」と相談されたときに、もしかしたら自分の仕事につながるかもしれないし、誰か最適な人を紹介できるかもしれない。「まずは野村に声をかけてみよう」と思われるような人になりたいですね。

さいごに

野村さん、ありがとうございました。

何度か野村さんと一緒にお仕事をするなかで、「野村さんのコミュニケーションは気持ちがいいな」「クライアントにとっていいことだけではなく、こちら側も動きやすいようなコミュニケーションをとってくれるな」と思うことが多々あったのですが、それは前職でお店のオーナーと一緒になって売り上げを伸ばした経験がいきているんだなと思いました。

今後も野村さんの仕事スタイルからたくさん学んでいきたいと思います。

次回は別のメンバーにインタビューしますのでお楽しみに!以上、ゆりてんでした!


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