2032年|アバターとともに生きる

あけましておめでとうございます。プレスラボ編集者の南野義哉(@yossy04071)です。昨年は大変お世話になりました。ビジネスからエンターテインメントど真ん中のコンテンツまで、さまざまな媒体の編集に取り組ませていただきました。2022年もどうぞよろしくお願いいたします。

プレスラボでは2016年からWebで年賀コンテンツを年賀状の代わりに出している。

毎年さまざまなテーマをもとに年賀コンテンツをメンバーが書いているのだが(2021年は旅立ち)、今年は「2032年」。10年後の世界を想像して自由な形式(小説・エッセイなど)で書こうというもの。

「よっしゃ、俺も一発未来小説書いたるで」。意気揚々とPCに向かったが、1時間……2時間……と、一向に筆が進まない。しまいには検索サイトで「小説 書き方」「プロットとは」などと調べる始末。「そうや。僕、小説書いたことなかったわ」。と気付いた。小説はなんとなく好きで、部屋の机にも何冊か積んでて、たまに読むこともあった(最近だと中山七里さんの小説に夢中)。

星新一の“ショートショート”みたいなノリで数時間くらいで、年賀小説を書けるやろと思い込んでいた。当然、書いたことがない小説を、短時間で書けるはずがない。また、小説を素早く書ける“魔法”がインターネット上に存在するわけもなく、180°方向転換して、「年賀エッセイ」を書こうと決意。

前置きがずいぶん長くなってしまった。

あなたは内閣府が発表している「ムーンショット」目標なるものをご存じだろうか。

2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現するというもの。

その中で、面白い記述があったので紹介したい。

2030年までに、1つのタスクに対して、1人で10体以上のアバターを、アバター1体の場合と同等の速度、精度で操作できる技術を開発し、その運用等に必要な基盤を構築する。

内閣府

うん、ちょっとよくわからない(笑)。さらに内閣府のサイトを読み進めて見ると、こんな記載が。

2030年までに、望む人は誰でも特定のタスクに対して、身体的能力、認知能力及び知覚能力を強化できる技術を開発し、社会通念を踏まえた新しい生活様式を提案する。

内閣府

ここでいうアバターは「サイバネティック・アバター」(※)と呼び、“自分のもう一つの身体”として仕事や日常生活を行うもの。つまり、自分の代わりアバターが地方へ出張に行ったり、会議へ出席してくれたりする。個人(僕)が10体のアバターを操作できるので、アバターAは都内でプレゼン、アバターBは沖縄へ取材ということが実現できる社会にしていくと。

※サイバネティック・アバターは、身代わりとしてのロボットや3D映像等を示すアバターに加えて、人の身体的能力、認知能力及び知覚能力を拡張するICT技術やロボット技術を含む概念。

え、なにこれ「攻殻機動隊」、「マトリックス」の世界観やん。自分のアバター(分身)が仕事の一部を担うってことなんや。しかも1人に対して10体のアバターを操作できるわけやから、従来の仕事の概念がガラッと変わりそう。2032年、僕は家で原稿を編集しながらアバターA氏に事務仕事をお願いし、アバターB氏には企画の切り口を考えてもらう未来がやってくるかも。なんせ、人類とアバターが共生する社会になるんやな。

“アバターと生きる”ってSFの話やん! と思っていたけど、2032年の世界ではアバターと一緒に暮らす生活が日常になるかもしれない。自分のアバターとコンビを組んで、M-1グランプリに出場する芸人が出てくるのかな。答え合わせは10年後。

あとがき

2022年、編集業務はもちろん、執筆、ダイエット、釣り、バンド、旅行、などさまざまなことにチャレンジしたいです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

参考情報


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