「です・ます調」と「だ・である調」に迷ったら
こんにちは、プレスラボです。
企業様のオウンドメディアや人材系メディア、機関紙などを多く担当しているメンバー・山本莉会(@yamamoto_rie)。
山本は現在、某企業様の歴史を振り返るコンテンツ(以下、社史)を制作しています。
その中で担当者様から次のような質問が。よく聞かれる内容だったので、山本の回答をnoteに残すことにしました。
(正確には回答にプラスαして記事化しています)
企業の皆さまはじめ、同じことでお悩みの方の参考になるとうれしいです。
Q.「です・ます調、だ・である調、どちらでまとめるのがいい?」
これに対し、山本は「今回の案件では」と前置きし、です・ます調をおすすめしました。
その背景にあったのは3つの理由です。
です・ます調は使いやすい
1.汎用性が高い
社史はWebと紙の2媒体で使用する想定でした。
そのため、対象読者は社内・社外の方、さらに入社検討中の学生や年配者(OBなど諸先輩方)も含まれます。
丁寧語で統一された文体なので、どんな読み手に対しても親しみやすさや好印象を与えやすく、汎用性が高いといえます。
2.表現や印象を和らげられる
長い歴史を膨大な読み物として展開していると、戦時中やリストラに言及する章も出てきます。
読み手が受け取るであろう厳しい印象、苦しいイメージを和らげる効果が期待できます。
3.その他コンテンツと調和しやすい
社史は某企業様のコンテンツの一部でした。
社史以外にも会社に関わる複数のコンテンツを制作しています。
社史だけをで・ある調でまとめた場合、社史の部分だけ読み手に堅苦しい印象を与える場合も。
「急にトーン変わった?」と唐突感も出るでしょう。
他のコンテンツはです・ます調なので、社史も統一しておくほうが、全体を通して読んだときに違和感をおぼえさせません。
だ・である調が相応しい場面
一方で、だ・である調を使う方がしっくりくる場面もあります。
言い切り表現で、断定的な言い回しなので、ニュースや論文、感想文などに適しています。エッセイやコラムなどでも目にすることもあります。
企業として発信するコンテンツの場合は、不特定多数の方が見にくることを考慮して、威圧感や冷たい印象を与えにくいです・ます調を選択する方が良いでしょう。
最後に
・どんな読み手が想定されるか
・読み手にどんなことを受け取ってほしいか
・読み手とどんなコミュニケーションを図りたいか
など、コンテンツを届けたい相手やコンテンツを通じて目指すことによって、制作の仕方は変わってきます。
お悩みのことがございましたら、プレスラボまでお気軽にご相談ください。