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嫌われても“ええねん”、毒があっても“ええねん”⁉ 2023年を幸せに送るためのおせち4種

あけましておめでとうございます。プレスラボの野村英之(@yanson0218)です。

弊社では毎年年始、年賀状の代わりにWebで「年賀コラム」をアップしています。2023年のお題は「プレスラボおせち」。

おせちって聞くだけで縁起の良さを感じますね。このコラムを読んでくれる人の2023年が良い1年になるように、プレスラボの編集者一人ひとりがおせちをお届けしようという企画です。

このコラムでは、僕の人生を好転させた(≒僕の人生で縁起が良かった)コンテンツを一方的にご紹介。僕のおせちが2023年を幸せに送るためのトッピングにでもなればいいなあと思って記します。

おせちの中身①:ラジオ

ラジオは僕の人生に不可欠なコンテンツです。車やお店などで流れているイメージが多いラジオ。最近ではTwitterのスペースやVoicyなど、誰かの声を届けるプラットフォームが増えていますね。

僕はFMラジオ、特に関西を放送地域とするFM802を日々聴いています。仕事をしたり、個人的な作業をしたりするとき、僕はシーンとした静かな環境では集中できないタイプ。BGMが不可欠なんですが、かといって好きな音楽や推しのトーク番組などを流してしまうと、そっちに集中してしまいむしろやりたいことに集中できない。そんな人にはFMラジオがオススメです。

オススメする理由は知らない音楽が流れてくるから。これは一見ネガティブに聞こえるかもしれませんが、それが作業の邪魔をしない一番の理由だからです。また、知らない曲を聞いていても、「お、この曲いいな」「このアーティストの声が心地いい」「めっちゃテンション上がる曲やな」と思わぬ出会いがあるんです。

さらに、その曲たちは、誰かの思いが込められたリクエストだったり、DJが季節や時勢に合わせて選んだものだったりする。そうしたものが耳に自然と入ってくる。不意に自分の状況にぴったり合う。この感覚を一度味わった高校3年生以来、僕はラジオを日々のガソリンとして身体に取り入れ続けています。

ラジオが好きすぎて書いたnoteがあるので、興味があれば覗いてください。

おせちの中身②:『ええねん』:ウルフルズ

もはや説明不要ですね。この曲を知らない人もタイトルから自分なりに解釈してください。

え、もう少し説明しろって? 「昆布」は養老昆布、よろこぶ……みたいなんあるやろって?

じゃあ歌詞の最初だけご紹介。

何も言わんでも ええねん
何もせんでも ええねん
笑い飛ばせば ええねん
好きにするのが ええねん
感じるだけで ええねん
気持ちよければ ええねん
それでええねん それでええねん

『ええねん』作詞作曲トータス松本

ね、説明いらんでしょ? それだけでええでしょ?

がんばりたいとき、落ち込んだとき、つらいとき、吹っ切れたいとき……現状を打破して前に進みたいときに必ず聴いています。というか自分に言い聞かすように熱唱します。お正月って新年の抱負を語って、目標に向かって進み出す、言ってみれば1年で1番やる気に満ち溢れているときかもしれません。でも数日経てば現実の壁に直面する。

しんどい、逃げ出したい……そう思ったときにこの曲を聴いてみてください。そのたびに立ち上がれると思います。少なくとも僕はこの曲に支えられて何度も勝負してきました。ほぼ毎日聴いていた期間もあったくらい。状況によっては逃げ出す勇気もくれるはずです。逃げたってええねん、って。

おせちの中身③:『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』:鈴木忠平

読んでいてドキドキする、震えるような感覚に陥ります。落合さんを知らない人、野球を知らない人にもオススメできる、「プロとは」を考えさせられる名作です。

知ったきっかけは田端信太郎さんのツイート。

落合さんのプロとしての考え方や孤独との向き合い方、個人と組織の関係、マネジメント、逆境での振る舞い方など、学びだらけの内容。さらに著者の鈴木さんが記者としての成長していくプロセスや抱える葛藤なども、いち編集者として学びが多い本でした。

僕は編集者の仕事を始めてもうすぐ3年経ちます。たくさんの関係者と関わる一方で、属人的になりやすい仕事の中、自分が向くべき方向はどこなのか、クライアントやクリエイターに何を示すのか、落合さんという人物から考えさせられまくる作品です。全ての社会人にオススメしたい!

おせちの中身④:『黒いマヨネーズ』:吉田敬(ブラックマヨネーズ)

これはとにかく笑えます。購入した当時、電車で読んでいたこともあるのですが、思わず声が出るほどニヤニヤしてしまい、外で読むのをやめました。

2005年の「M-1グランプリ」優勝以前からブラックマヨネーズ(以下、ブラマヨ)のふたりがめっちゃ好き。ブラマヨが出ている番組は全てチェックしますし、漫才では吉田さんのひねくれた性格と、小杉さんの鋭いツッコミに過去何回笑ったことか。吉田さんの世界にだんだん引き込まれて小杉さんが崩壊していくのもめっちゃ笑えます。ブラマヨへの偏愛をここで語りたくなりますが、おせちには『黒いマヨネーズ』を入れて味付けをします。

吉田さんはひねくれていて、闇深くて、ケチで、考えが偏っていて……というイメージ。これはいろいろな番組で芸人さんが語っていたり、相方の小杉さんが言っていたり、長年見てきた僕も感じていたりするところ。『黒いマヨネーズ』はそれを自分で文章化して証明したような本。ネタバレを避けたいので具体的には言いませんが、吉田さんの偏った持論が詰まっているエッセイです。

「吉田さんが言う世界になったらどうなるんだろう、おもしろいかも……」と思わず吉田ワールドに引き込まれ、笑ってしまいます。おもしろかった本を挙げろと言われたら、一番笑ったという意味でこの本を迷わず挙げますね。おせちに入れる理由は、日常的に触れることのない尖った意見や、紹介されでもしないと見ないだろうという思想を調味したかったからです。

なお、僕がおせちに入れたラジオ、『ええねん』、『嫌われた監督』は超オススメですが、『黒いマヨネーズ』は“猛毒”が入っているので(帯より引用・めちゃくちゃ的を射た表現!)、全ての方にオススメしません。気になる方のみ手に取ってください。どんな意見でも中立的に受け止められたり、「そんな考え方もあるか」「おもろい発想するな」といった客観的な見方ができたりする方は超楽しめると思います! ぜひ、ぜひぜひぜひ読んでいただきたい!

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4種のおせちが完成しました。ほかにもプレスラボメンバーがおせちをご用意しているので読んでいただき、2023年を好転させる機会にしていただければと思います。いろいろなことが起こった2022年だったので、流れを変えるきっかけに「プレスラボおせち」を召し上がれ。

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2022年も大変お世話になりました。クライアントの皆さま、クリエイターの皆さま、プレスラボメンバーに支えられて1年を過ごすことができました。

2023年もどうぞよろしくお願いいたします!


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